心配性

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またの名を杞憂。

ときどき
「たくみよう、しょうごよう…
あんたらがいなくなっちゃったら、わしはどうしよう!!」
と、飼い主がブルブル震えだす。

どうしようったって…。
なあ…。
(顔を見合わせるネコども)

「どうして人間と猫は寿命が違うんだろう!エーンエンエン」

どうしてったって…。
なにをいまさら…。
つうかオレら2匹、
いまんとこ、ふつーに健康ですし…。
ねえ…。

「妖怪ネコマタになれ!百年生きるのだ!レッサーパンダが立ちあがってんだぞ、負けずにおまえらもバージョンアップするのだ!」

えー…。
そういうのはもはや、勝ち負けじゃないよな…。

だいたい、れっさーぱんだって何?


ひとしきり飼い主がエーンエンエンエーンと騒いだら、
猫らは「さあて」と寝転がり、
ダブルで主張。
「飼い主よ。今、オマエがやるべきことはだな…」
「オレらをかわいがれ!」

まったくもって…
正しい主張だぜ。

なでなで…。

人見知り

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しょうごさんの性格を一言にまとめると
ネクラ
であるわけで…

我が家にポロポロと現れた子猫2匹のうち
たくみさんは誰の膝にでも登ってゆき
愛想をふりまいていたが

しょうごさんは
触れば逃げる
近づけば逃げる
何をしても逃げる…

でもあるとき、
かなり眠そうなカオで
それでも両足を踏ん張って座っているので
「枕が欲しいのか?」
と思い
しょうごのカオの下に
飼い主は片腕を置いてみた。

「ぽこん」と
ふかふかのカタマリが腕にのっかってきたので
びっくりした。

腕枕に顎を置いちゃった猫も、
「あ。うっかり。」
という様子で、
自分にびっくりしていた。

おたがいに、びっくりしたまま、しばらーく動かずにいました。

その「ぽこん」の感じは、
鍵穴に鍵が合ったみたいに、
妙にうれしくて、
うふうふ笑ってしまいました。

今や大昔の出来事だけど
そのキモチは、
ずーっと忘れてないよ。

(しかし猫がわの主張は
「オレがそう簡単にオチると思われちゃ心外です!」だったりしてナー…)

ヒミツ

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「さあ、今日は
動物病院に舎弟たちをつれていって
一年に一度の予防接種を…
つまり痛い注射を
うってもらう日だよ…
なんて…

バレちゃダメよ!
さとられたらあかん!
直前までヒミツさ…
おだやかな日常を装うのさ…」

と、このように
猫らに隠し事をして過ごし、
えいやと不意打ちで病院にゆき
ぶじワクチンをうたれて
帰還…。

その後、
緊張のあまり
猫じゃなくて
飼い主がバタリ倒れているよ…。

猫いわく
「注射されたのは、飼い主じゃなくて、オレだー!」
「オレもだー。あそべー。寝るなー」

だって、
平穏を装うのって
タイヘンじゃん。

「騙してたつもりらしいよ」
「本人は。へえー。フーン。ほー」

うう…
うるさーい…