【新刊】『われ清盛にあらず』本日発売です


書きおろし新作
『われ清盛にあらず』
若木未生

2020/10/15発売
祥伝社
https://www.shodensha.co.jp/
文芸単行本
1760円(税込)

装画・佳嶋
装幀・芦澤泰偉

ISBN-10 : 4396635982
ISBN-13 : 978-4396635985

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版元ドットコム
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784396635985

●あらすじ

田中芳樹氏絶賛!
「若木未生の新境地。源平合戦に新たな光をあてる画期的な作品だ」

栄華を極めた平家で、棟梁に次ぐ存在だった頼盛は、争乱末期、鎌倉にいた。
壇ノ浦の後も生き延びたその数奇な生涯とは。

不世出の成功者を新たな視線から描く

寿永2年(1183)、木曾義仲により、京都六波羅を追われ西へと落ちた平家一門。同年冬、清盛の弟・頼盛の姿は鎌倉にあった。
正妻の子として、一時は清盛に代わる平家の棟梁と期待された頼盛は、なぜ一門を離れたのか。
偉大な兄をひとえに支え続け、決して野心を表にすることのなかった頼盛と、兄があえて殺さず流罪とした宿敵・源頼朝を結ぶ因縁とは?
後白河院、白拍子、仮面の童子蜻蛉……異能のものが、平氏の世の終わりに演じた役割は?
歴史の急変期における英雄の生き様と、たえまない無常の流れを記す幻想の歴史小説。

●COMMENT 若木未生より

新しい本が出ます。
かつて『ゆめのつるぎ』という作品で書こうとして頓挫してしまった源平合戦のお話に、いまの自分の全力で挑もうと思いました。
物語の中心にいるのは平清盛、そしてその異母弟である平頼盛です。

栄華を手にして「盛者」となる清盛と、あくまでも彼の影に徹する頼盛のあいだに、どのような心の行き交いがあったのか。
若くして死した平家盛の存在と、流人となった源頼朝の関わりとは。

歌人西行、白拍子祇王御前、後白河法皇、「仮面の童子」。
あまりに激しい時代の流れのなかを懸命に生きたひとびとと、宿業の物語です。