「ひよぉう~」
たいへん細々としたソプラノで
「ふいえぇぉ~」
よわよわと、なさけなく…
鳴く声がするからさ。
「しょうご?どした?またたくみに、いじめられてるの?」
見にいったら、
たくみは「そんなことしてません!」
超然と布団の上。
寝室のものかげから、のそのそ出てきたしょうごが、
ベッドの枕元にとびあがって、
壁際のすみっこに、ちっこくまるくなり。
「察してくれ」
どうやら…
飼い主を、寝室に
おびきだす作戦だったらしいよ。
(マジか?)
うう…
わかった!もう寝る!
枕の左右に猫いっぴきずつ、
川の字だ!
この状況に、
さからえるもんかー!
仕事終わってないけどよう…!(だめじゃん)
ガムテ
単品で
以心伝心
シッポを
昔からずっと大好きなテレビアニメシリーズで、『ガンバの冒険』という作品がありまして…
ガンバとその仲間は、みんな個性豊かなネズミたちです。
彼らは気合いを入れるときに、こう叫ぶ。
「シッポを立てろー!」
さて一方でウチの舎弟猫のたくみさんも、
ときどきシッポをキリリーと縦にして
のっしのっしと歩いています。そんな姿は、ちょっと偉そう。シッポ、それでも折れ曲がってるけどな。まぁ気にしない。
そしてピシーとシッポを立てて、飼い主の椅子の下をくぐっていきます。
きゃつのシッポが、わたくしの膝の裏にぺろりんと触るように、わざわざ狙いすまして、のしのし歩いていくのです。
……なんじゃい貴様ー可愛いじゃないかコラー!(うわあ、ひねりもなくノロケオチ)