ふと唐突に「初心にかえろう」と思った。初心とは何だ。初恋のようなものかもしれん。
初心に返りたいとき、自分をニュートラルにしたいときは、『逆襲のシャア』を観ます。または聴く。(このサントラ最高)
私には逆シャアが特別です。なぜだ。
アンバランスな作品ではあると思う。
「整っている」「おとなしい」「癒される」といった評価軸からは、非常に遠いところにある。
一本の映画を見て、「傷つけられたショック」と「それでも愛されている感じ」を同時に得たのは、もしかして初めてだったのかもしれん。ゆえに初恋なのかもしれん。
(それってひょっとしてドメスティック・バイオレンス男との共依存みたいな心理かしらドキドキ…)
(映画イデオンもすさまじい、が、壮絶に傷つけられまくって真っ白になって終わった印象なので逆シャアとはちょっと違う)
どんなに良い映画でも、一度もココロをきずつけられないで終わると、「ぬるい…」と感じる人になってしまった。
観客をさんざん傷つけるだけで終わるものも、「…好きだけど、うーん」と消化不良…。
わがままな観客になってしまった。
その「理想」は、逆シャアその他トミノ作品から教えられたものだ。
理想ってやつは、ときどき現実とはとてもかけはなれていて、とても実行が難しかったりもするけど
それでも私は私の理想を決して忘れるもんか!と、思う。