- 著者: 若木 未生, 夢花 李
- タイトル: ゆめのつるぎ 少年源頼朝の巻
このような本が出ますー。明日発売!です。よろしくお願いいたします!
アマゾンさんでは只今予約受付中。
そして「まんがの森」高田馬場本店さんが、若木未生フェアを組んでくださります。ありがたやー。
詳細は、こちらの→「まんがの森」公式サイト をご覧ください。
新刊&フェアについてのトラックバックやコメントは、この記事にくっつけてくださいませ。
あっ、でもネタバレは、発売日の夜までガマンだぜー。
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あっ、でもネタバレは、発売日の夜までガマンだぜー。
私の部屋に、初めて子猫2匹が運ばれてきたとき、
やつらは手提げのキャリーケースに入っていた。ケースの奥にくっついて固まっていた。
運んできた友達がキャリーケースの蓋をあけたら、部屋のゆかにぽろぽろと、痩せたリスみたいな物体がころげでてきた。黒いのと茶色いの。
そのときは、黒いヤツのほうが、体も大きくて、好奇心や警戒心もあって、まっさきに、見知らぬ部屋のあちこちを探検に走りまわった。
茶色いヤツは、ちびだった。ボンヤリしていた。
初対面の飼い主が、「おお、たくみ…」と呼んだら、よったよった歩いて、近づいてきた。警戒心がゼロだ…アホや…と思われた。
誰が見ても「アホっぽい顔」をしていた。
その後も数年「しょうごはハンサムだけど、たくみは…おもしろい…なさけない…ヘンな顔ねえー」とよく言われた。
小さいたくみは、大きいしょうごに、プロレスごっこでもすぐ負けて、「ひうひうひう」とアホっぽく泣くのだった……
でも、あるとき、気付いたら、たくみの体がごーんとデカく、しょうごよりもデカくなっていた。
デカく育ったら、へんてこだった顔もそれなりに、猫っぽく、堂々と変わってきた。
そうか、なさけない顔は、サイズがあってなかったからなのね…
しょうごは体格差が逆転して、プロレスごっこで、たくみに勝てなくなって、しばらくへこんでいた。
そのくせ今も、懲りずに戦っている。必ず負けて「へうえうえーん」と泣いて物陰に逃げる。
「おにーちゃん、へこむなやー。あんたがたくみよりデカかった頃のことも、飼い主は知ってるよ」
ときどき慰める。