どう思ってるの実際

飼い主がたまに、
へんにょりして、
メソメソしていると、
たいてい近くにたくみさんがやってきて、
べつだんニャアとも言うでなし、
黙ってのっしり座っている。
猫の思考は、そんなとき、
どんなふうになっているのかな。
「あーあーまたこのねーちゃんは懲りずに何かやらかしたの…
しょうがねえな…オレが見ててやるよ…
うん、オレ優しいし…
そんでもって…
早くエサ出して。」
って感じかしらん。

ネコミミ

やつらの耳。
魔物のミミ。
あやつらに、踏まれたり蹴られたり乗られたりしつつ思う…
なんだい、かわいいからって何でも許されると思って!
そんなぴょんとしたミミしちゃって、
あんたなんか、
うう…
か、
かわいい…
その、へのんへのんした手触りの、ふやふやの耳を、もっとさわらせてくれい…
はー。(言葉もなし)

尻尾

たくみさんが膝によじ登ってくると
尻尾しか撮れない。
気ままにしている猫だけど、
一日に一回くらいは、
よじ登ってきます。
剛腕かつ熟練のクライミング技術。
さからえません。
そして肩から膝にかけて、みっちり占領される飼い主…。
あんた、でかいし!
わたくし仕事が!
などなど叫んでもむだ。
ご当人のお気の済むまで、鎮座なさっています。
「猫を飼いたいけど、家をあけることが多くて、かまってやれないからなあ…」
先日、お会いした方がそうおっしゃっていて、
私も一瞬、
「そういやあ、ウチは在宅稼業だから、その点はよかったなあ」
…と思いそうになった…けど…
作家に飼われている猫は、大変だ。
「いちおう本人は目の前にいるけど、
ココロここにありゃしねえ!
たまにチカラ任せに登ってやらねえと、こっちがわに帰ってきやしねえ!」
そんな画策を、猫たちなりに、実は色々やっている気もする。
「あんたの世話は一苦労なのだよ!感謝してクダサイ!」
猫のほうでは、たぶん、きっと、そう思ってる…よなー。

本日も

あいかわらずです。
「いつも同じだー」
と、思いがちなのだけど
わたしたちが
同じ時間に一緒にいられることは
当然でもなく
永遠でもない。
「あいかわらず」の時間を、
いっぱい、大切に、
すごしていきたいな。