なんか違う顔

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ええ、もちろん猫ですが…

ときどき
違う生き物っぽい
顔を…

きみは、えーと…
ビーバー…とか…?

家主

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猫専用ブログなのだから、
ポカフカ王国の家主は猫…なのだ。きっと通常の三倍でニャー。(寒いガンダムネタ)
新刊話で間借りしてすまぬですよ、猫たちよ。


たくみの毛並みは、もともと、しょうごにくらべてパサパサ気味。
手触りは、しょうごが「ツルル」なら、たくみは「フカカ」な感じ。

しかし、このところしばらく、たくみを撫でると「バササ」だった。
うう、おまいさんの美しい毛艶が…キューティクルが…ポカポカフカフカが…
飼い主は胸を痛めた。

「つうか、あんたのおかげさまだから!」
そういう顔を、ヤツはしていた。

飼い主が
風邪を長引かせて
ぜえひい呼吸困難だし
熱はあがるし
病院にいって点滴してもらって…

そして帰ってきたら
シメキリギリギリギリ
とか
なぞの呪文唱えてて
ただいまもろくに言わないで
たいそう猫に無礼をかまして…

そんな折りに
「うわあパパンが入院したあ、どうしたらー」
って、
どのみち風邪の菌がくっついてる人間が、病院に見舞いにいけるわけでもなし、どうしたらも何も。

「うわあパパンが退院したあ」
だからどのみち風邪の菌…(以下同文)

「シメキリギリギリギリギリギリギリげほごほ」
呪文は長い。
でも猫はモンクは言わないよ。猫だもの。

ちょっと毛並みが悪くなるけどな…。


シメキリの呪文を唱えていた飼い主が、ようやくハタと気がついた。
「たくみの毛がパサパサ!えーん!ゴメン!」
遅いつうの。フン。
しょうごなんか、クロゼットの奥に隠れてるじゃんか。
どうなのさ。
「ゴメンゴメンゴメン」
謝りたおす飼い主であった…

きみたちが教えてくれるおかげで、
飼い主は、ムリやムチャに気がついて、
「おちつけ…まずは休もう…」
と、我にかえる。

毎度、カンが悪くて、ごめんなあ。
ありがとなー。


今日のたくみは、
なかなかフカフカ。
嬉しいや。

今は昔

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私の部屋に、初めて子猫2匹が運ばれてきたとき、
やつらは手提げのキャリーケースに入っていた。ケースの奥にくっついて固まっていた。
運んできた友達がキャリーケースの蓋をあけたら、部屋のゆかにぽろぽろと、痩せたリスみたいな物体がころげでてきた。黒いのと茶色いの。

そのときは、黒いヤツのほうが、体も大きくて、好奇心や警戒心もあって、まっさきに、見知らぬ部屋のあちこちを探検に走りまわった。

茶色いヤツは、ちびだった。ボンヤリしていた。
初対面の飼い主が、「おお、たくみ…」と呼んだら、よったよった歩いて、近づいてきた。警戒心がゼロだ…アホや…と思われた。
誰が見ても「アホっぽい顔」をしていた。

その後も数年「しょうごはハンサムだけど、たくみは…おもしろい…なさけない…ヘンな顔ねえー」とよく言われた。
小さいたくみは、大きいしょうごに、プロレスごっこでもすぐ負けて、「ひうひうひう」とアホっぽく泣くのだった……


でも、あるとき、気付いたら、たくみの体がごーんとデカく、しょうごよりもデカくなっていた。
デカく育ったら、へんてこだった顔もそれなりに、猫っぽく、堂々と変わってきた。
そうか、なさけない顔は、サイズがあってなかったからなのね…

しょうごは体格差が逆転して、プロレスごっこで、たくみに勝てなくなって、しばらくへこんでいた。
そのくせ今も、懲りずに戦っている。必ず負けて「へうえうえーん」と泣いて物陰に逃げる。

「おにーちゃん、へこむなやー。あんたがたくみよりデカかった頃のことも、飼い主は知ってるよ」
ときどき慰める。