ただいまの飼い主は、トホホな気持ち。
某日、あれは夕方の頃だったかしら、
たしかにニャーとかギャーとかうるさく言われたんだ…
「ちょっと待て!
今はな、ぐおっと集中せねばならんのです!」
飼い主はそう答え…
猫も、まあ、ちょっとは待った…。
たぶん、待った…。
その後の数時間の記憶がナイよ。
原稿を書き終えたら、あら真夜中ですね…
おや、なぜ、しょうごさんが、挙動不審なのかしら…
なんで古新聞の束から異臭がするんだい!
どうして、ありえないところが臨時仮設トイレになっているんだい!
だれが許可したよ!
コラー
と叱られる前にダッシュで身を隠す省吾。
犯人、ばればれです。
でも…
飼い主が…わるいのだわ…。
猫トイレの掃除を…してなかったわ…。
省吾も省吾で
「俺は、プライド高いんだから…
臨時仮設トイレなんかキライなのに…
ほんとはキライなのに…」
そんな、ぶすくれた顔をしている。
そして、悪行をみつかって、へこんでいる。
「ガマンできなかったし…そこしか、あいてなかったし」
おたがいに
ムスーと
ふてくされる猫と人。
こんなこと前にもあったよ。
あったよなー。
なのに、くりかえしちゃうんだなー。
歴史がなー。
はー。
「ゴメンなー。
あんたは、ほんとはいいコだよ」
省吾をなでなでして謝りました。
トホホホホ…
余談。
そんなとき、そもそも逃げもへこみもしない拓己。
ヤツは、すずしい顔で
人間さまのトイレを使いやがるのさ…
そして、ボチャンと落ちたこともあったよな…。(二度とくりかえさないでくれ!)
ニガテ
こだわりの関係
猫と飼い主の関係について。
一般的に、
「猫は、飼い主を親だと思って、なつく」
これが通説となっているようだ。
たとえば猫の病院にて、ワクチンをうたれる時などに
「はい、たくみちゃんもしょうごちゃんも、怒らないでー。おかあさんのほうを見ててねー」
と美人ナースが言ってくださる。
どこにおかあさんが?ハッ、わたくしか!
慌てる飼い主。
じっと猫の目を見る。
おまえらの気持ちはどうよ。
こんな飼い主だけれど、じつは、心の底では、母と思って慕ってくれていたのかえ?
「よくも病院につれてきたなー!ムカー」
ウラミ満載の眼差しに睨まれる。
「ママンたすけてー」じゃないし…
「心配するなよハニー☆」でもないし…
なかなか態度がでかいじゃねえか…
ほほう……。
我が家の猫について、人にきかれたら、こう答えようと思います。
「わたくしの舎弟ですの。ホホホ」
ええい小僧ども、
飼い主を姐さんと仰いで、ついてらっしゃい。…なるべく。…できるだけ…。