メルマガ配送しました

「若木未生メールマガジン」22号をやっと配送しました。

お待たせしてしまって、すみませんでした!

携帯ユーザーの方は、次の記事にログ載せておきますので、ご覧ください。

よろしくですー。

愛それは

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……。
たくみが…
あんまり何度も何度も
しょうごを噛んでいじめるので、
「あんたは遊びのつもりで楽しくても、省吾はマジ泣きしてんじゃねえか!たくみのほうがでかくて強いんだ、自覚して加減しろ!」
一喝くらわしたら、
こんな顔。
なにも、そこまで…
わかりやすい顔…。
ところで、なんと、パソコンは直りました。わあお。ほとんど諦めていたのでびっくりです。
「放電作業」というコト(よくわかってない)をしたらあっさり回復です。おさわがせいたしました…!
やはり雷の影響なのかな?なるべく雷には気をつけてたのになー。
わたくしも小説原稿のバックアップだけは念入りにやってますよ山川さん!
(「原稿だけ」なのが問題…かしらん…)

ラッシュ 01

〈1〉
 左側から。
 鋭角の切っ先が来た。
 電気。
 スチールの弦に帯電する振動。
 六本の糸。
 ぎりぎりに斬る音だ。
 粗く濁っているのに何かの間違いみたいに透明な音だ。
 無礼な乱暴だ。
 身が厚いのに切っ先だ。
 糞野郎。
 それは新しいギタリストだった。
 猶斗のバックメンバーはよく替わる。
 僕はもう七年ばかり彼の後ろで叩いている。
 ほどほどに仕事はある。
 それなりに名声もある。
 ああこの曲はやめとけよ。
 イントロだけの見かけ倒しだ。
 必死に弾いても甲斐がない。
 やめとけよ。
 僕はそう思った。左側、舞台上手のモニターから、ガリガリ黒板を釘先でひっかくみたいに無駄な熾烈なやかましい尖鋭な高音が高らかに華々しく無尽蔵な図々しさで、鳴りひびいた。糞野郎。
 猶斗は、ステージの中央で、白っぽい金色の髪を束ねて、まだリハーサル中だからコットンのフード付きのパーカを着て、歌わずに、にやにや笑っていた。
 猶斗はいつも笑っている。
 笑うのが癖になっているように笑う。
 ロックスターだ。
 笑う気分に慣れている。
「英治サン、うるせえよ」
 ふりむいてドラムセットの内側の僕を見て、にやにや笑って、ボーカルマイクに口をつけて言った。
「おう。ジジーは短い寿命ふりしぼってタイコ叩いてまっさ」
 僕はおどける態度に慣れている。左のスティックで思いきり、サイドシンバルのエッジをぶちならしてやった。
 ギタリストが僕を見た。
 赤い髪を透かさないと眼が見えない顔だ。
 なんて名前だっけ。
 軽い紙の棒みたいにフェンダー・テレキャスターのネックを左手に握って、癇癪もちの金属のかたまりみたいなコードを右手で一気に殴るように弾いた。
※初出 2001年12月「文学メルマ!」

連載「ラッシュ』をスタートします!

 こんにちは、またお邪魔します。山川健一です。
 今日から、若木未生さんのロック小説「ラッシュ」をスタートします。毎週、月曜日の更新ですぼくがアップするので、更新のない場合は、「あ、山川が二日酔いだ」と思ってください。
 この作品は、以前ぼくが編集長をやっていたネット上の文芸誌「文学メルマ!」に掲載されたものなんだよね。という関係で原稿はぼくのPowerBookのなかにあるので、若木さんのPCがクラッシュしても大丈夫……って、他の作品はバックアップとってあるよね、若木さん? うーん、そのへんが心配だ。若木さんって、意外と大物だからな。
 これを機会にMacintoshにしたら? マックなら教えてあげるんだが。
 というわけで、「ラッシュ」のレイアウトはどうしようかな。ブログだからあんまり凝れないし、ぼくが勝手に活字の色を変えるのも気がひけるし、シンプルにいこうかな。
PS  ぼくの周囲で「Papyrus(パピルス)vol.2」を買ったという人がけっこういます。「へえ、新しい雑誌なのによく知ってたね。なんで買ったの?」と、ぼく。「だって若木先生の新作が掲載されてるんだよ!」「そうそう、すごくいいよ」「小川義文さんの連載もあったし」「ああ、小川さんもぼくの友達」『知ってる。文学メルマ!の若木先生の写真を撮ったのは、小川さんだったでしょう」
 「Papyrus(パピルス)vol.2」にアップ……ではなく掲載されている「ジェノサイド《渋谷》~ニガミダニのアケイとヨル」は必読です。

がくり

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パソコンが壊れたあああ
あああああ
リース会社さんは定休日で連絡つかないー
のああああー
そんな悲しい日曜日。
ぶすくれる猫たくみ。
すみません
パソコン直らないとメルマガも送れません…
なにもかも不便でパニックです。
しかし携帯でブログは書けるから…
おのれの心のなぐさめに(自己満足か!)
せめて猫の顔を投稿…
不幸中のさいわい…
(もうよくわからない)
明日から、ここのブログで毎週月曜に
小説アーカイヴ「ラッシュ」掲載開始の予定です。
小説はアメーバブックス編集部さまがアップしてくださるので、
私のパソコンがこわれていても無問題なのです。
ううーパソコン…(さめざめと嘆きつづける飼い主。欝陶しがって猫も近寄らず)