日記とか…

ブログの良いところは「カテゴリ」によって話題を振り分けて読めるコトですね…(携帯ではカテゴリ見えないけど…)

とはいえ、カテゴリが多すぎるのもどうなのか。また新規カテゴリを作ってしまいました。闇鍋化ますます進行。

「若木こぼれ日記」というカテゴリです。

たぶん、たまーーに書く…ような気がします。(本来、毎日書かないものは日記ではないが)

ここのブログには「エッセイ」というカテゴリもある。

山川編集長の陰謀…いやそのええと山川さんが「いつまでもニガテニガテって言ってないで、まじめにエッセイも書きなさい☆」と、愛の鞭…モゴモゴ、ご指導をくださって、そんな感じで当初からカテゴリに入っている気配なのですが、いまだ「エッセイ」はゼロ件。見るたび、ほんのり心苦しい私です。

近いうちに、ちまちま書けたらな…と思います。

そして、ブログの背景をちゃかちゃか変えている犯人は私です。色々な背景を使いたくて、つい。

模様替えマニア…。おちつかないブログだネ。

ポカフカ王国からの改装が急だったので、しばらくこんなふうにしてます。

いずれ「メガロヴィジョン」専用デザインに切り替わる予定です。ありがたくも当家専用。恐縮ですー。

猫にマタタビ

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ねこのストレス解消にマタタビのオモチャを買ってきた。
王道にまちがいなし。ねこまっしぐら。
がつがつ味わったら、ほふーんとしてほよーんとして昼寝の態勢。いいな。
「人間にもマタタビが欲しい!」
ねこを妬みそねむ飼い主。
だけど、ねこは知っている…
「飼い主だって、本屋さんにまっしぐらじゃん…」
「がつがつのほふーんのほよーんじゃん…」
むむ。

漫画文庫『セイレーンの聖母』 本日発売

杜 真琴, 若木 未生
ハイスクール・オーラバスター セイレーンの聖母

『ハイスクール・オーラバスター セイレーンの聖母』

ISBNコード:4592886534

定価:650円(税込)

白泉社

9月15日発売

http://www.hakusensha.co.jp/

杜真琴(漫画)

若木未生(原作)

「セイレーンの聖母」「天使墜落」を収録

【内容】

束の間の休息を楽しむ亮介たち。しかし突然十九郎が襲撃される!! 新たなる敵のかつてないパワーに戸惑いは続く。不思議な運命に翻弄される中、自分たちの存在を確認しあう仲間たちだが…!? 特別企画・若木未生スペシャルインタビューも収録!!

ラッシュ更新しました!

ラッシュ02、更新しました(↓)
来週は、19日(月)が休日なので、更新は20日(火)の予定です。お楽しみに。(アメーバブックス 編集部)

ラッシュ 02

 おまえ何よ。僕が訊く前に、それは挨拶に来た。僕は出陣前のメンバー楽屋で、缶ビールの飲み口から舌を入れて冷たい泡の苦みを嘗めていた。(僕はまじめなので本番前のアルコールは嘗めておくだけだ)
 新條さん。今日、ヨロシクオネガイシマス。おう。エージでいいわ。僕は、いつもどおりに答えて、誰だっけと相手の顔をよく見た。僕は、呆れるくらいに他人の顔を憶えられない。なのに、猶斗のバックバンドでは僕がバンマスのように扱われている。猶斗とのつきあいがいちばん長いからだ。猶斗は、バンドが潰れてソロになってから、もう十年間ほど歌っている。その間に、大勢のミュージシャンがごろごろと参入しては消えた。
 そういえば、この新しいギタリストには先週のスタジオリハで紹介されて会った。前のギタリストが死んじまったからだ。僕は、そういうことをすぐ忘れる。ステージで太鼓が鳴ってさえいりゃいい。
「ゴメンな。僕ジジーでぼけてんだ」
 僕はまじめに謝って、
「きみ先週からいたッけか?」
 そんなことを訊いた。はい、と彼は答えた。
「エーさん言うことキツイよう」
 と、僕の隣の化粧台でスプレーを使ってオレンジの長髪を流しているベーシストの葦宏が冷やかした。「なァ尚チャン、こうゆー人よ、ここんちのバンマス」化粧した唇をゆがめてギタリストに注進した。僕はそれでギタリストの名前を思いだす。
「ちげえよ葦宏、アホ。僕な、マジでやばいんだわ脳味噌のシワが。すまんのポン」
 僕は関西芸人のようにおどける。身づくろいに三時間かけるお化粧野郎。腕のほうも磨いてちょーよ。僕は、そんな科白は言わない。この平和愛好者の何がキツイんだい。
「先週、デカい音で弾かなかったろ。だから憶えてねえや」
「すみません」
 礼儀正しい奴だった。愛想はなかった。
「な、座んな」
 僕が言ったら、椅子ではなく僕の足元の床にひょいと膝を曲げてしゃがんだ。変な、小僧くさいところがあるなと僕は思った。歳いくつだ、と訊いた。二十七と答えた。
「なんだもうガキでもねえじゃねえか」
 僕が言うと、「そうだなあ」と小さくひとりごちて笑った。笑うと犬みたいに人懐こい顔だった。
 猶斗は三十三、僕は三十五だ。だから、うちらのバンドのなかじゃ若いほうだ。
「前のギターの人、長かったんですか」
「んにゃァ」
 三ヶ月いたかな。僕はそう答えた。
「すぐ死んだよ」
「死んだ」
 ギタリストが口のなかで繰り返した。
「ン。よく死ぬよココの人」
「やめてよエーさん」
 横で葦宏が薄ら笑いした。葦宏が立ってトイレに行く。覚醒剤の補給だ。葦宏の血管にはメタンフェタミンが充満している。あいつモノホンのオカマだから気ィつけな。ニギられんぞ。僕は、新入りに耳打ちする。
「あァ……」
 つきあいのように呟いて、ギタリストは僕の眼をじっと見ていた。
「なんで死んだんですか」
「自殺」
 僕は、缶ビールの中に舌を入れる。さっきよりぬるまって不味かった。
「ホテルの部屋の窓から飛んだのよ」
「あァ……」
 そういうことはよくある。そんな感じに頷いて、彼はセルロイドの黒いピックを唇に挟んだ。犬歯のあたりで噛んだ。
「高岡クンきみな、うるさく弾きすぎ」
 僕は別のことを言った。
「猶斗に嫌われるよ」
 するとギタリストは三角形のピックを噛んだまま、僕を見た。真顔だった。エージさんもですよ。そう言って立ちあがった。(続く)
※初出 2001年12月「文学メルマ!」