ニャーとばかりは言わないよ。
しょうごが「むにむに…ものもの…ぐるぐる」と口うるさいので、
さくっと小脇に抱えて布団に運び、
「ようし、語りあおう。しょうごくん、じっくり語りこもう」
そんなことして遊んでいたら、
仲間はずれ嫌いなたくみさんがダッシュで追っかけてきたあげく、一声吠えた。
「わん!」
……気持ちは買うけど
「ワン」はネコアイデンティティ的にちょっとー。
光ってる
前足…
浮気禁止です
カワイイのコトダマ
猫らと暮らして
「良いこと」「オトクなこと」「嬉しいこと」は無数にありんすが、
殊更に良いなァと思うのは
「可愛いね!」とか
「好きだよ!」とか
そういう種類の素敵な言葉を
日々何回も
(何十回でも何百回でも)
口から発していられることではありますまいか。
言葉は大事。
特に口に出す言葉の、そのパワーは、まっこと侮っちゃあいけねえよ。
と、昔から人は信じていたので、
「言霊(ことだま)」
という日本語が、いまの世にも生きている。
以下は、ちょいとしたワタクシゴトなのですが…
一時期しばし、
自分でもヤだなーと思いつつ、自分では止められない口癖がありました。
一人になって鏡を見ると
「嫌い!」
「可愛くない!」
と、なぜか、瞬発的かつ自動的に
私にむかって口走る私がいるのであった。
んで、自分自身から罵られると
「そんなコト言う自分、ひどいわー。あんたこそヤなヤツよー、嫌いよー。…ってそれも自分だから堂々巡り!」
無限メビウスな、ガッカリな気持ちになるのでした。
「コトダマなめたらあかんで」
私のなかの
ちっちゃい名もなき神様は、そう忠告する。
「どんなに考えなしに発しても、
いちど口から出した言葉には、神妙なパワーが宿るんやで」
うん、私も、そう思う…。
「かわいいな、かーわいいな」
猫にむかって、
たくさん口に出して、
「好きだ好きだー大好きだー」
ナイスな言葉を、どんどん言おう。
だって、こやつらは絶対マジに本気で、たまらんほど可愛いもん!
めっちゃ正直な曇りのない言霊がここに!
(猫を見る目にウロコが何枚かくっついている…のはまあ…おいといて!)
昨今の我が家では「可愛くない」のコトダマ、めっきり発生せず。
(べつに飼い主は変身変化もせず可愛くなってもいないでやんすがー)
これも
お猫サマの効用。
たぶん。
本当。